プライベートな手紙の宛名について。
実は,先日,自分宛に大先輩から「大兄」という敬称の手紙が届き,初めてのことで,知らないながら,年下なのに「兄」というので狼狽。
調べてみたら,ネットで作家の童門冬二先生のコラムを発見。その内容の要旨を備忘のためにも書いておくことにします。
敬称には,「殿,様,先生,学兄,大兄,恭兄,恭姉,尊師(お坊さん)などたくさんあり,悩む」とありました。
作家という仕事上は,「学兄と学姉」を使うとのこと。
編集者と書き手の関係が,“競馬の調教師と競走馬”と考えていて,調教師の意見を尊重して書き手をなさっているし,実際,学ぶことも多いというのが理由。男性なら学兄,女性なら学姉。年齢は関係ない。年下でも学弟,学妹はNG。
勤め先で一緒だった人たちなどには,「恭兄,大兄,恭姉」。
大姉はNG。戒名(女性の最高の戒名)になってしまうから。これらも年下に恭弟,恭妹はNG。
「尊師」はお坊さんへの敬称だが,宗旨によりNGの場合があり,「和尚,住職」となるとのこと。
そう知ってから,格好をつけて,プライベートの手紙の宛名に「大兄」を時々使っています。
蛇足ですが,医師への手紙には,「御侍史(おんじし),御机下(おんきか)」という脇付が書かれます。
前者は医師に直接ではなく秘書を通じてお渡しするという意味,後者は直接渡すのは恐れ多いので机の下に置いておきますと
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