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「正しさ」さえなければ。

誰かから「間違ってる」と言われたら、どんな人でも反発したくなりますよね。
「いや、私は正しい」
「そういうお前こそ間違ってる」
たしかに、世の中には法律や規則や契約などのルールがあります。
これらのルールに照らすと「ルールに合っている」「ルールに反している」という答えは必ず出ます。
しかし、これの厄介なのは「正しさ」とはちがうこと。
だいたい、「正しさ」というのは個人個人で違いますよね。
一般的に、善良な市民は、もともと日々自分的に「正しい」と思う行動を取っているもの。
そういう「正しい」人同士がなにかの拍子に対立して紛争になるわけです。
だから、「正しい」は、ノットイコール「適法」ではない。これはよく考えれば当たり前のことなのです。
私たち弁護士は、日々、どなたかの依頼を受けて、その方の「正しい」が勝ってるのだ!と主張する作業をしています。
時に、「その正しいはどうかなあ」とか「その正しいは結論に影響しないなあ」と思うこともあります。
でも、その人の正しさに最大のリスペクトを払い、その正しさが結論としてルールに照らしても間違いない、といえるよう最善の努力をします。
離婚、相続、交通事故の過失割合などのパーソナルな紛争だと、その「正しい」という気持ち重視の傾向が強いかなあ。
お金のプラスマイナスで行けば、正しい、正しくないはどっちでもいい、というケースすらあります

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