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自分にとって大切なもの

弁護士
 前回、「自分自身は、どちらかといえば、②理性を重んじるタイプだと思って生きてきた」とか書いたけど、よく考えると、私の場合、「理性」とか言っても、厳密・論理的な思考というよりは、自由に発想をとばす想像力を指しているにすぎない。
 逆にいえば、これまで自分にとって何が一番大切だったかというと、自由な想像力だったと思う。
 中学、高校時代、「ここは暗記するように」とか言われると、また、数学などでも「受験のための数学は、結局、暗記物」などと指導されると、もともと記憶力の悪い私は、とてもついていけなかった。そういう作業はとても苦手だった。
 でも、社会人となって、普通の銀行員から外資系に転職したとき、新しいファンド会社を立ち上げたとき、そして、50歳を過ぎて弁護士になったときは、いつも、新しい仕事や生活を想像することで、ワクワク・ドキドキできたことから、なんとか、ここまでやってこれたと思う。
 
 今の仕事でも、普通の弁護士なら当たり前の「キチンとした書類を作ること」は、苦手かもしれない(それじゃ困るから頑張ってるけど)。でも、普通の弁護士でも、パッと見、どこから手を付けていいのかもわからないような事件がくると、まず、ここから頑張ってみて、それがダメだったらあの手段を使って、上手くすれば、これこれこういうやり方でまとまるかもしれない。。。そんな想像力を膨らませながら、訴訟を組み立てていく

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