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「詐欺的」金融取引の被害者「バイアス」と弁護士の葛藤

 今回の記事は、複雑な内容を含む長文のため、一読しただけでは分かりにくいかもしれません。場合によっては、作成者が絶対に避けてほしいと願う誤解を招いてしまう危険を恐れます。そこで、論旨を理解し易くするために、大げさな章番号を付して整理し、また、一般的な使用方法とは異なる特別な意味を持たせたい用語を使う場合には、「 」付きで表示することにします。みなさんが、誤解ないように読んでいただけることを期待します。
 第1章 事件の始まり~被害者「バイアス」その1
 「社長! なぜ、そんな軽率なことをしたんですか!?」長年にわたってお世話になっているにもかかわらず、私は、反射的に強い口調で社長を責めた。顧問先の社長が相談に来て、会社の実印が押印された白紙委任状と、それに関連する重要な書類を易々と、新規取引先に渡してしまったと聞いたときだ。社長の経緯説明は断片的なものであったが、「そんな取引はまともな取引ではありません!『詐欺です』!」と断定的に述べざるを得ない内容で、「すぐに対応しましょう」と強引に言わなくてはいけない切迫した状況と判断した。
 ところが、社長の返事は意外なものだった。「先生、ちょっと待ってください。ここで先生に騒がれては、せっかくの取引がダメになってしまいます。相手は、とても紳士的な方です。『もう少し待ってくれ、なんとかする』とお願いされている以上、もうしばらく待ってみます。

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