スポンサーリンク

Z世代

 Z世代と言われる1990年代後半以降に生まれた若者たちがいる。
 「どんな時、そんな気持ちの変化になりましたか?」
 16歳の少年に対する裁判官のねちっこい質問が続く(成人の形式的な刑事裁判とは異なり、少年の実質的な更生を目指す手続きだから、裁判官は30分、40分、少年との対話を行う。)。その少年は、公園に仲間の後輩を呼び出して殴った暴行事件で、警察に逮捕された。その後、約1か月にわたる少年鑑別所での生活を経て、今日の少年審判となった。
 「鑑別所で、いろいろ考えて。。。」
 「両親をはじめ、みんなが心配してくれているのに。。。」
 「自分の勝手な考えだけで。。。」
 「鑑別所でも、皆さんが親切にしてくれて、年末のクリスマスにも、ケーキを差し入れてくれるボランテアの人がいて。。。自分のために、こんなことをしてくれるなんて。。。」
 少年のとぎれとぎれで、つたない言葉、しかし、それだからこそ、少年が自分の頭で一生懸命に考えてきた様子が、裁判官にも伝わるのだろう。
 私も、逮捕時からずっと、警察署や鑑別所で少年と話しをしてきた。最初は「十分な理由があって、あの程度殴っただけで、なんで逮捕までされるのか?」「退屈だから、早く出たい」などと言っていた少年だが、友達のこと、家族のこと、将来のこと、いろいろ話を続けるうちに、少年が会うたびに、変わっていくのを実感できた。それは、大人からのお

リンク元

弁護士
スポンサーリンク
pruaclaweishisをフォローする
スポンサーリンク
法律家の人気ブログまとめサイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました