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三権分立と国民との関係

司法書士
司法書士の岡川です。ここ数日で、やたらと三権分立の話題を目にします。きっかけは検察庁法改正に絡んだもので、この改正が三権分立に反するとか反しないとかいう話からのようです。そこから派生したのか、何やら「首相官邸のホームページに掲載されている三権分立の図が間違っている(意図的に改竄されている)」といった指摘が出てきているようです。(首相官邸HP「内閣制度の概要」より)どこがおかしいかというと、「内閣」と「国民」との間の矢印が逆だと。一般的には(教科書などでは)、国民から内閣に対して「世論」という矢印が出ている以下のような図が使われているからですね。(衆議院HP「三権分立」より)首相官邸HPの図を見て、「三権分立を理解していない」とか「行政による国民の監視(独裁・主権者国民の上に君臨)を意味している」とか「安倍政権の独裁の意識が云々…」といった批判の声が出ているようです。しかし実は、「教科書に載っているのと違う」といっても、必ずしも首相官邸HPの図が三権分立の説明として間違いであるとはいえません。また、首相官邸HPの図も、国民の上に行政が君臨することを意味しているとも読み取ることはできません。順を追って解説しましょう。そもそも、三権分立とは、国家権力を「立法」「行政」「司法」の3種類(三権)に分類し、それぞれの権力を担う国家機関を分けることで権力の集中を防ぎ、国民の自由と権利を保護すると

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