最近、YouTubeで話題の「商標拳」をご存知だろうか。模倣かオマージュか——中小企業の社長が、模倣品を製造元する悪徳社長と知的財産を武器にたたかうドラマ仕立てのカンフー風動画だ。ワイヤーアクションやCGを使った本格的もので、エンターテイメント性あふれるたのしい動画になっている。
特許庁のホームページにも、商標拳の特設ページがあり「ビジネスを守る奥義」のキャッチ。おかたい役所イメージからかけ離れた仕上がりになっている。「商標権はビジネスの基本」、「商標権を知らずにビジネスをすることは経営上の大きなリスク」という特許庁のメッセージがダイレクトに伝わってくる。
このほかにもYouTubeには、特許庁によるJPOチャンネルがあり、商標ではニュース番組風の「商標チャンネル全体版」(約40分)をはじめ、音商標や色商標など新しいタイプの商標についてや、地域ブランドなどの解説動画もある。このほか、特許庁発のJPO Channelは、特許や意匠権、また、職務発明制度の概要など、中小・零細企業ならばすぐにでも役立ちそうな、さまざまな動画を展開。今後もさらに充実させていきそうな勢いでもある。
知的財産権は、企業規模にかかわらず、取得できる武器でもある。近年、中小企業を中心に商標をはじめとする知的財産権の出願は増加傾向にあるものの、全体数から見るとまだまだ少なく、ヒット商品の模倣や係争
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