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私にとっての41銀は実は・・・

弁護士
先日,藤井聡太さんの41銀について書きましたが,私にとって最も41銀だと思う手が浮かんだ訴訟は,実は最終的に負けました。裁判は,正しい方が勝つとは限りません。いくら正しくても,客観的な証拠がなく,相手方がシラを切り通せば,正しい方が負けるということも生じます。その事件も,受任前から,相手方が嘘を突き通せば,勝てない可能性が高いという認識でした。ただ,その時点で客観的証拠が乏しい事件で勝てた経験も増えてきていたことに加え,依頼者が元々別件で依頼を受けたことがある会社で,既に信頼関係があり,敗訴リスクが高いことの認識が十分共有できていました。そして,それでも,どうしても訴訟はしたいということで引き受けました。訴訟が始まってみると,案の定,相手方会社はシラを切り通しました。。最後の勝負をかけた尋問期日でも,残念ながら相手方証人を崩せず,敗色濃厚となりました。元々負けん気の強さが人の何十倍な私ですが,特に不正と確信できることがそのまま通ってしまうということの悔しさが耐えがたく・・・尋問終了後は,あまりに落胆する私を依頼会社の代表者が慰めているくらいでした。ところが,最終準備書面を作成している段階で,まさに41銀的な手に思い当たりました。というのは,相手方の主張を改めて吟味していた中で,ふと,おっ!と思うものがありました。本来の争点にあまり関係しなかったところですし,何より嘘であることが明ら

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