杜撰な家裁調査官の調査
弁護士
某大臣の発言，当初の報道を全文と比べると，それでも色々な意見はあるところだと思いますが，少なくとも当初の報道とはかなり違った印象ではないかと。 スポーツ選手でも，発言を，マスコミに恣意的に切り取られ，それからマスコミ嫌いになるというケースがあるようです。 人の発言って，公表の段階で，全部をそのままでなくて，フィルターにかける場合，その仕方によってときに正反対の印象を与える結果になり得ます。 私自身の職務上で最近もあったのは，家裁調査官の調査報告書。 この調査報告書では，調査対象から私が聞いていた話と全く異なる内容が記載されていて，驚いて，問い合わせました。 で，調査報告書の記載を読み上げて，ほんとにそんなことを言ったのか聞いたところ，担当者は，事実がごっちゃになってますね，と。 確かに，記載内容の一つ一つを見れば，そのようなことは言っていると。 ただ，そのつなぎ方がおかしいために，本人の話したはずの事実関係とは，全く異なるものになっていると。 また，明らかに話してないことが話したとされている部分もありました。 率直に言って，調査報告書を見たとき，最初，私は，その担当者に怒りを覚えました。 私には全然違ったことを言って，調査官にはこんな話をするのかと。 しかし，担当者に聞いてみると，担当者は，そんなことはいっていない，と。 いった話が色々と混ぜられてしまって，先ほどいったように事実
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