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社労士の知恵 5

4.「求められるものは得られる」の一言で発奮
 そんなある日のこと、偶然O君という友人に出会いました。彼はわれわれの仲間でも一番成績が良く、検事志望でした。
その彼が社労士を開業したのです。私は胸のなかにたまっていた気持ちをぶちまけ、彼もそれに真剣に応えてくれました。
私の心に残ったのは、彼が哲学者アランの言葉を引用して、なかなか開業に踏み切れない私に対して、次のようなことを語ってくれたことです。
「だれでも求めるものは得られる。そして欲しいものはすべて山と同じようなもので、
私たちを待っており、逃げて行きはしない。だが、それゆえよじ登らなければならない」
「河野よ。このアランの言葉が分かるか。アランは『だれでも求めるものは得られる』と言っている。
これはアランの力強い思想の1つだ。得られないとすれば、それは本気になって求めていないからだよ。
お前、本当に開業したいという気持ちを求めているのか。求めるというからには、全力でそれを追求することだ。
ただ口先だけで“俺は開業したい”と唱えてみても、アランの言葉では求めているうちに入らない。
他のことはさておいても、社労士として成功するためにはどうしたらよいのか。それにはいろいろと工夫し、実行する。
自分の能力を顧客に対して懸命に売り込む。他の人ができないような得意分野を持って顧客のニーズに応えてあげることが必要だよ。
いいか河野!俺達に

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