修繕詐欺にご用心
弁護士
知人から聞いた話です。来客チャイムが鳴ったので出てみると作業服を来た男性が門扉のところで愛想よく挨拶し、本日近くで工事があるため、お宅の前の道路を資材を運ぶ自動車が通り騒音でご迷惑をお掛けしますので、その旨お知らせに来ました。と話してきたそうです。殊勝な気配りだなと思ってわざわざ有難うと礼を言って家に入りかけると、その男性が、ところで、お宅の屋根の一部に浮き上がってるところがあるのが遠くから見えました、ついでですから私の方で修繕して差し上げましょうか？と提案してきたのです。知人は直ぐに気付きました、ははあーこれが狙いだったのかと。知人は嘗て実家の大規模修繕をして間もない頃、「遠くで見たらお宅の屋根に浮き上がった部分があっておかしいので修理をしませんか」との勧誘に遭っていたのでピンと来たのです。詐欺でしょうとも言えないので、一応丁重に断って帰ってもらったそうです。屋根が壊れていると言われれば、その家の住人でもそう簡単に昇って様子を見ることも出来ないので、つい言われるままに鵜呑みにして頼んでしまうと、昇って調べてみると、ここもあそこも傷んでいるといって修理することになり、挙句、どんな修理工事をしたのかしなかったのかも分からぬまま多額の工事代金を騙し取られかねないのです。本当に必要な場合もありますから断言できませんが、その場であわてて直ぐに決めずに、よく知った業者に見てもらうのが安全です
コメント