司法書士業のありがたいことは、依頼者の方が望んでいないことを、司法書士側から提案して、「YES・NOを求める」という立場にはいないこと。例えば、保険や投資信託の提案する立場の方を思い浮かべてみると、その違いは分かりやすいです。ホームページで手続きの案内を出しておけば、その手続きを望まれるお客様から、依頼に来てくださる。こんなにありがたいことは、ありません。もっとも、手続き費用の見積もりの結果、「そんなに費用がかかるなら止めとくわ」というのは、あります。特に、不動産の贈与で多いです。私のほうから、「相続まで待たれてもいいのではないですか」と言うこともあります。相続のほうが、移転のコストが安くなるため。無理強いの逆で、目先の報酬より、お客様のメリットです。一方、良かれと思って「この機会に、これも一緒にやっておかれたほうが」とお話ししたことに、「NO」であると、手数料欲しさの話ではないんだけどな、と思うものです。
Source: 吉田浩章の司法書士日誌-堺市堺区-
無理強いする必要がない立場

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