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自己破産しなくてよい場合にも一律で自己破産を勧めるメリットはあるか?

 司法書士の岡川です。今日取り上げるのは、また「幻冬舎ゴールドオンライン」の記事(3回目)です。宣伝しているみたいであまり取り上げたくはないのですが、ちょいちょいおかしな記事を挟んできますね…。ちなみに最初に述べておくと、この記事の執筆者は、任意売却を専門とする不動産業者の代表取締役です。(積極的に読者に予断をもたせていくスタイル)住宅ローン破綻…弁護士が「自己破産」をすすめる理由がエグい「弁護士・司法書士」は自己破産を推奨することが多い住宅ローンの返済に行き詰まった人がやってくると、彼らはほぼ自動的に自己破産するようアドバイスします。任意売却により債務を最小限にし、自己破産しなくていいケースでも、解決策として一律に自己破産をすすめるのです。これはさすがに嘘ですね。借金問題を抱えた相談者が弁護士や司法書士に相談に来られた場合、当然、あらゆる選択肢を検討します。自己破産よりも前にまず任意整理が可能かを検討しますし、もちろん任意売却についても検討対象です。任意売却だけで解決するのであれば、そのほうが圧倒的に費用と手間と時間の負担が軽いので、そちらを優先するのは当然ですし、住宅以外に処分したくない財産がある場合や自己破産が欠格事由となる仕事をしている場合(会社役員や証券会社の外務員など)なども、まずは自己破産を回避する方策を模索するのが当然の流れです。そして、任意売却では解決で

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