お久しぶりです。リーガル漢字担当の総務部・網本です。
今回は「しんにょう」の点はいくつか?というお話をします。あれ。しんにょうの点の数の話は、だいぶ前に一度していますね。ネタ切れでしょうか。
LEGALブログ(リーガル社員のここだけの話): 字種と字体と書体と。
上の話を踏まえると
①常用漢字と人名漢字のしんにょうは点ひとつ。
②表外字(=常用漢字以外の文字)は点ふたつ
ということになります。
常用漢字の字形は「常用漢字表」の「印刷文字における現代の通用字体」で定められています。また、利用頻度の高い表外字の字形は、「表外漢字字体表」で「印刷標準字体」と「簡易慣用字体」が定められています。
「道」(みち)は常用漢字なので点ひとつ。
「辻」(つじ)は表外字なので点ふたつ。
以上。(ひどい手抜きだ。新ネタがないじゃないか!)
ところが今回、この件について以前のブログを遡った上で改めて確認していて、初めて気付いたことがあります。それは常用漢字のこの文字です。
「遡」は常用漢字ですが、点2つが正しく点1つのものは「許容字体」なのです。なんでこのようなことになったのでしょうか。謎ですね。
常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)には、このようなもの=新字体が適用されていないものとして以下の文字がありました。
餌 えさ
遡 さかのぼる
遜 ソン
謎 なぞ
餅 もち
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