平成9年7月。2回目の司法書士試験の受験を終えた私は、司法書士事務所への就職活動に入りました。2回目で合格できなかったら、「司法書士事務所で仕事をしながら勉強を続ける」と決めていたためです。細かい経緯は記憶にありませんが、何か所か履歴書で落ちた後、唯一、面接してもらえた事務所で、9月1日から勤務を開始。基本給、額面で16万円からのスタートでした。勤務が始まるまでの間、早稲田セミナーの『独立開業実践講座』という、実務の知識を教えてもらう講座を受けています。これは、自分で言うことではないですが、偉かった。ガイダンステープが、家に残ってました。事務所は、学校じゃない。仕事を教えてもらう場所じゃない。もちろん、教えてもらわないと、最初は何もできないわけですが、「勤務を開始するための準備」は、誰に言われるわけでもなく、はじめていました。あと『司法書士 法務アシスト読本』。今からしても、これは必読の書ですが、勤務を開始するまでに、ちゃんと読んでいました。それくらいの準備はしておくものです。そんなこと言ってたら、いつの間にか時代は変わり、合格者や経験者の求人が難しい時代になりました。
Source: 吉田浩章の司法書士日誌-堺市堺区-
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