「明日のオンライン登記申請はリスクが高い」という話がSNS上で出ています。オンライン申請システムのおかげで、事務所に居ながら、全国の登記申請ができるようになった。もうその環境が普通になっています。私が開業した頃は、まだ「出頭主義」というのが残っていて、法務局の管轄が遠方であれば、管轄の法務局まで出向くのか、「復代理」の委任状を付けて、管轄近くの司法書士事務所に郵送し、登記の申請と受領だけを依頼していました。当日申請が必須となる売買の登記は、不思議と遠方の管轄まで出しに行った記憶がありません。記憶の限りでは、三重県の伊賀上野あたり程度。勤めていた時は、「遠方の管轄の謄本取り」というのもありました。これも「全国司法書士名簿」を頼りに、その法務局の近くで、気安く謄本を取って送ってくれる事務所に、お願いしていたものでした。「住居表示から地番を探す」というのも、時には、職人的な能力を要求されました。今のように、管轄の法務局に電話をすれば、地番を教えてくれる。ネット上でブルーマップを見られるなんて、考えられない時代でした。今となっては、経験しないよりは、経験しておいてよかった、程度の話です。
Source: 吉田浩章の司法書士日誌-堺市堺区-
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