後見業務から見た投資や保険のこと

たまたま同時期に、複数の被後見人さん名義の、証券会社のラップ口座を見させてもらっています。ラップ口座とは、「投資一任」口座のことで、リスクの度合いを選択すると、あとは証券会社が運用してくれるもの。残高「３０００万円以上」は別コースであったり、そういうことも含めて、未知の世界です。後見人は資産運用をすることはできませんが、元々、ご自身で契約されていたものであれば、別です。亡くなられるまで、そのまま持っていることもありますし、解約することもあります。「無条件に解約」というのは、乱暴なやり方です。「どうしましょうか」。今回の方は、ご自身の考えを言ってもらえる方なので、ご本人の意見も踏まえて、裁判所にお伺いを立てているところ。別件では、ご家族に、「この医療保険は要りますか？」とお聞きしていたのですが、ご家族も把握されていなかった、とのことで、解約することにご了解をもらいました。ある程度の金融資産を持たれていて、年金収入がある方に、「入院１日５０００円」という医療保険は不要なのではないか、というのが、個人的な考えです。資産を持たれている方が、掛け捨ての医療保険に入られていない、という傾向も、見えています。
Source: 吉田浩章の司法書士日誌－堺市堺区－

リンク元