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あの時がなければ今はない

司法書士
月末の不動産登記、29連件が確定。司法書士冥利に尽きるお仕事です。私の勤務時代は、平成9年9月から、平成14年6月まで。5年弱の勤務期間は、当時としては普通だったと思いますが、勤務時代に登記の基本をきちんと身に付けさせてもらえてよかったと、今、この時も思っています。今は、ひと昔前と比べると、勤務期間が短くなる傾向でしょうか。司法書士に登録する要件として、実務経験は要求されていないので、「即独」といって、勤務期間を経ずに独立する方もいるようです。その是非はともかくとして、私自身は、修行させてもらう期間は必要でした。何もわかっていないのに、なんて生意気だったのか。もっと謙虚に生きるべきだった。そういう思いは、歳を重ねるにつれ強くなります。『下積みの経験がない人に、上積みの仕事はできない』と、「伝説の外資トップが説く働き方の教科書」(新将命著)に書かれていましたが、本当にその通り。あの時があるから今がある。あの時がなければ今はない、です。
Source: 吉田浩章の司法書士日誌-堺市堺区-

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