kyushugodolo

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弁護士

アブレーション中の心停止に対する胸骨圧迫の遅れ〜福岡高裁で逆転勝訴

昨日、福岡高裁で言い渡しを受けた判決のご報告です。担当は久保井、小林。 九州医療センターの過失認め 約2億円賠償命じる 福岡高裁NHK 福岡NEWSWEB 3月22日 19時41分  国立病院機構九州医療センターで不整脈の手術を受けたあと寝...
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「小さな社会」で闘う難しさ〜和解解決事例から

いまから約12年前、日本海側の小さな町で起きた医療過誤事件が、つい先日、裁判所の和解で解決しました。  亡くなった方は当時79歳の男性。  数年前から肺炎等で入通院を繰り返し、年末年始の一時退院中、自宅で血液混じりの嘔吐をして被告病院に搬送...
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報告を要する医療事故とは

前回のエントリー「医療事故報告を条件に和解」に関連して、医療法上の医療事故調査制度及び報告義務について紹介します。  やや煩雑な話になりますが、しばらくおつきあいください。  まず、医療法6条の10第1項は、以下のように定めています。  病...
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医療事故報告を条件に和解

先週、福岡地裁で和解した事件のご報告です。担当は久保井、小林。 久留米大学病院”医療ミス”裁判 医療事故報告も条件に和解09月02日17時43分  3年前、福岡県久留米市にある大学病院で手術を受けた後に死亡した男性の遺族が、「医療ミスがあっ...
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医療事故紛争解決事例21〜分娩後蘇生措置の遅れで脳性麻痺

気がつけばもう8月ではありませんか。  なんと、今年に入って初めてのブログ更新です。もっとマメに情報発信すべきですね。大いに反省したいと思います。  さて、ずいぶん間が空いてしまいましたが、周産期シリーズの第2弾です。  出生時体重4526...
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医療事故紛争解決事例20〜分娩監視義務違反による脳性麻痺

2021年も残すところあと2日となりました。みなさまは、どのような年末をお過ごしでしょうか。  年末年始の間に、これもしなければ、あれもしなければと思いながら、漠然とパソコンを開いて、久しくブログを更新していないことを思いだし、来年こそは、...
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医療事故紛争解決事例19〜大動脈解離の見逃し③

医療過誤紛争の中には、たった1度だけの診察の機会に、ある疾患を見逃したことが死亡に繋がるというパターンのものがあります。その典型的な疾患の一つが大動脈解離であり、前回紹介したのがまさにそのようなケースでした。今回も、同様のケースを紹介したい...
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医療事故紛争解決事例18〜大動脈解離の見逃し②

このシリーズで大動脈解離の見逃し①をアップしたのは、昨年の7月のことでした。ずいぶん間延びしてしまいましたが、それでも、継続は力なりと自分に言い聞かせつつ、②をアップします。    Aさんは30歳の男性。ある日曜日の朝、奥さんの免許更新につ...
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感染症法改正問題に対する各団体の意見書をまとめました

前回のエントリーでお伝えした感染症法改正問題について、患者・感染者に対する刑事罰を行政罰に改めることで与野党が合意したとの報道がなされています。  刑事罰が行政罰になったところで、問題は解決しません。改めて、患者・感染者を処罰の対象とするこ...
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患者・感染者を処罰対象とすることに反対します

新年明けましてもう半月以上が過ぎてしまいましたが、みなさま、ことしもよろしくお願いいたします。  毎年毎年、今年こそはきちんとブログを更新するぞとの誓いを新たにするのですが、目の前の仕事に追われ、書こうと思っていたことがどんどん過去のことに...
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医療事故紛争解決事例17〜大動脈解離の見逃し①

新型コロナ問題は、緊急事態宣言が解除されて一息ついたかと思う間もなく第2波とやらで、ほんとうに憂鬱なことです。メディアでは、感染者に対する隔離のみならず、罰則付きの行動制限を求める声も堂々と報じられるようになりました。  この問題については...
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術後低血糖見逃し事件、双方控訴せず確定

前回のエントリーで紹介した福岡大学病院の術後低血糖見逃し事件は、双方とも控訴せず、1審判決が確定しました。遅ればせながら、確定を機に事案の詳細を報告いたします。  例によって、事実関係については当事者間に争いのあるものも含まれていること、そ...
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女児脳損傷で福岡大病院に賠償命令 術後の低血糖見逃す

ひととせに ふたたびも来ぬ 春なれば いとなく今日は 花をこそみれ (平兼盛)  春だというのに、新型コロナウイルスのお蔭で、鬱々とした日々が続きますね。  この問題に関しては、マスメディアでもネットでも、ほんとうに多種多様な情報が飛び交っ...
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新たな年に寄せて

あけましておめでとうございます。 当事務所も、本日1月6日より執務を開始いたします。 さて、波乱の年明けとなっていますね。 続きを読む Source: 九州合同法律事務所
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医療事故:高齢者死亡の医療事故の慰謝料は低額でよいなんてことがあるの?

超高齢化社会といわれる今、医療事故相談でも高齢の患者さんに関する事故の相談が多いのは事実です。医療を受けている年齢層として圧倒的に高齢者が多いので、確率的に、事故に遭う方も高齢の方が多いのは、当然といえば当然ですね。  さて、さきごろ、とあ...
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中村哲さんを悼む

アフガンで銃撃、中村哲医師が死亡 現地で人道支援12/4(水) 16:49配信 朝日新聞 アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバードで4日朝、同国で人道支援に取り組んできたNGO「ペシャワール会」(事務局・福岡市)の現地代表で、医...
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医療事故紛争解決事例16〜腸閉塞に対する手術が遅れ短腸症候群となってしまった事例

前回に続いて腸閉塞の事例です。  Aさん(60代の男性)が耐えがたい腹痛を訴えはじめたのは前日の午後11時頃、急患センターを受診したのが翌日午前2時頃です。ここで術後イレウス(急性腹症)との診断でペンタジンAの注射を受けていったん帰宅しまし...
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医療事故紛争解決事例15〜腸閉塞を見逃して死亡に至ったケース

医療事故紛争解決事例シリーズ第15回、急性腹症の4例目です。  今回の患者は69歳の男性。  Aさんが腹痛と吐き気を覚えるようになったのは、日曜日の夕方のことでした。頻回にトイレに通うAさんに、家族は病院へ行くよう勧めましたが、生来健康で病...
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同性婚:日本での実現はいつ? エヴァンさん講演会

最近「同性婚」ということばをよく耳にしませんか?  いわゆる、戸籍上の男性と男性、戸籍上の女性と女性が結婚できるか、という問題です。  LGBT、すなわちレズビアン(女性同性愛者:L)、ゲイ(男性同性愛者:G)、バイセクシュアル(両性愛者:...
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医療事故紛争解決事例14〜メッケル憩室炎を見逃して死亡に至ったケース

ハンセン病家族訴訟が一段落したところで、医療事故紛争解決事例シリーズの第14回です。  2回にわたって、小児の急性腹症の事例を報告してきました。なお、小児の事例としては、「医療過誤:休日夜間こども診療所などの責任認定 福岡高裁」、「佐賀の腸...
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控訴断念〜新しい段階に入ったハンセン病問題

ハンセン病患者の家族に対する国の責任を認めた6月28日の熊本地裁判決は、国の控訴断念によって確定、本日、内閣総理大臣談話が発表されました。 「苦痛と苦難におわび」ハンセン病家族に首相談話 原告以外にも補償検討毎日新聞2019年7月12日 1...
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熊本地裁、ハンセン病家族訴訟で国の責任を認める〜より一層のご支援を!

このブログでたびたび支援をお願いしてきたハンセン病家族訴訟、一昨日、熊本地裁で判決が言い渡されました。 ハンセン病家族訴訟 国の責任認め初の判決 熊本地裁毎日新聞2019年6月28日 14時09分 約90年に及んだハンセン病患者への隔離政策...
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ハンセン病家族訴訟ようやく判決へ

なんと、昨年十二月の結審についてご報告したのち、続報をお知らせしないままでした。2019年5月31日に予定されていたハンセン病家族訴訟の判決期日が、6月28日に延期になり、今度の金曜日がいよいよ判決となります。我が事務所では、小林、高木、久...
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医療事故紛争解決事例13〜小児の小腸軸捻転を見逃して死亡に至ったケース

5月31日に予定されていたハンセン病家族訴訟の判決(ハンセン病家族訴訟結審、5月31日判決へ!)が、6月28日に延期され、なんとも落ち着かない日々を送っているこの頃です。6月27日から28日にかけての予定については、改めてご案内したいと思っ...
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医療基本法議連第2回会合

平成最後の寒波が襲来した4月10日、東京の参議院会館で、医療基本法の制定に向けた議員連盟第2回会合が開かれました。  この議連の発足については、前々回のエントリーでご報告したとおりです。  今回の会合では、患者の権利法をつくる会、患者の声協...
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